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【私の“奇跡の一枚” 連載54】 昭和唯一?!の奇手 名人・栃錦の襷反り(たすきぞり)(ベースボール・マガジン社WEB) - Yahoo!ニュース

 反り手の中で、この襷反りと掛け反りが最もよく使用される手であって、襷反りは掛け反りよりも腰がよい者でなくては使えないのに反して、掛け反りそれほど腰がよくなくても使える。襷反りがプロの技とすれば、掛け反りはアマのよく使う手ということになる。

 長い人生には、誰にもエポックメーキングな瞬間があり、それはたいてい鮮やかな一シーンとなって人々の脳裏に刻まれている。
 相撲ファンにも必ず、自分の人生に大きな感動と勇気を与えてくれた飛び切りの「一枚」というものがある――。
 本企画では、写真や絵、書に限らず雑誌の表紙、ポスターに至るまで、各界の幅広い層の方々に、自身の心の支え、転機となった相撲にまつわる奇跡的な「一枚」をご披露いただく。
※月刊『相撲』に連載中の「私の“奇跡の一枚”」を一部編集。平成24年3月号掲載の第2回から、毎週火曜日に公開します。

プロ中のプロの技

 襷反りに限らず、反り手の中心は首ということになっているので、相手の肩や頭より外や上に自分の首、すなわち頭があってはならぬということになる。腕を下手、上手というように、首や頭をそれに合わせて表現すれば、上首、上頭とでもいうべきか。こんな面倒なことをいうより、反りとは必ず自分の頭が相手のワキ下に入っているか、腹や股間にあることであって、相手の体重を首に受けて、手を補助として、横や後ろに反り倒す技である、といった方が分かりやすい。

 襷反りは腰や股間に頭が入っていることになるが、首はそれほど使っていない。ただ反ることだけは間違いない。

 首を相手のワキ下に入れると、相手のその手のヒジをつかんで抜かれぬようにする。すなわち、相手の差し手の方のワキ下に首を入れるのである。

 たとえば、左を差して相手の左ワキ下に首を入れたとすると、相手の左差し手を右手で十分につかむ。この場合、モロ差しになられ、自分の左手も上手になっていては襷反りはできない。左差しての場合は、その左差し手を抜いて、相手の左足の太モモからヒザの裏側に掌を当てて、上に上げながら首を反らして、自分から後ろに、腹を突き上げるようにして反って倒れ込むのである。相手は左足を上げられて横転していく。ちょうど人間を襷に掛けたような形になるのでその名称がある。

 この手は長身の相手に用いて効果がある。ただ、取る足を引かれていたら手が届かずに失敗するので要注意である。右四つなら右ワキに首を入れて、相手の右足を取って反るようにしなければならぬ。誰でも自分の方の足を必ず出しているからである。

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February 04, 2020 at 10:16AM
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