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100点からマイナスへ 渋野日向子「最悪の締め方」 - ゴルフダイジェスト・オンライン

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◇海外女子メジャー◇ANAインスピレーション 最終日(13日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)

「100点に近いゴルフ」と評した前日から一転、渋野日向子は締めくくりの18ホールを「前半のゴルフは30、40点くらい。後半は…ゼロ、むしろマイナスと言っていい」と厳しい評価を下した。1バーディ、5ボギー1ダブルボギーの「78」。バックナインで6つスコアを落とし、通算2オーバーの51位タイに終わった。「9ホールでこの3日間のゴルフを台無しにしてしまったかなと思う」。2020年初の決勝ラウンドは安定感を欠いた。

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開始直後に浮かんだ期待は、時間とともに萎んでいった。「攻めのゴルフができれば、アンダーパーが出れば」と、3日目までの21位からさらなる浮上を目指した渋野は2番(パー5)でバーディを先行させながら、続く3番で2mのパットを決めきれずにボギーにした。

アイアンショットの距離感が合わず、ようやくチャンスと思えた8番(パー3)で4mのバーディパットを外した。「やっと8番で乗って(パーオンして)、しかも入りそうな距離。あそこが決まっていれば、かなり流れが違ったのでは…」。我慢強くパーを並べる展開は、折り返し直後10番のボギーで途切れた。13番、グリーン右手前のラフから第3打となったロブショットは目の前のバンカーに入り、4オン2パットのダブルボギー。14番(パー3)で3パット、左右のラフを渡り歩いた16番でこの日5つ目のボギーをたたいた。

3日目に「25」だったパットは4日間でワーストの「33」に増えた。フェアウェイキープも6ホールで最悪。「4日間まとまりがないというか、本当に安定まったくしていない。きのうと11打も違う。きょうも前半と後半でパット数が8打も違う」

「1日でゴルフが変わってしまうのは良くない。プロゴルファーとして結果を出せない。予選を通ったのはうれしかったですけど、4日間の締め方としては、本当に最悪なゴルフだったなと思います」。最後に訪れた18番(パー5)での1m強のチャンスも外し、目元に手をやった。

キャリアで初めて出場した米本土での大会が、最高峰のメジャー。周りの選手も数カ月前までとは少し違って見えた。「(自分は)安定感がまったくないですし、爆発力もそんなにあるわけじゃない。飛距離もぜんぜん足りない。スピン量もそう。足りないものが多すぎる。上位のゴルフや名前を見ていると、経験も必要なのかなと感じた。本当に足りないものばかり」と、目指すべきものとの差ばかりを並べた。

次週は17日開幕の「キャンビア ポートランドクラシック」(オレゴン州コロンビアエッジウォーターCC)に出場する。8月の英国連戦に続く、米国でのスポット参戦は道半ば。「今やりたいこと?。うーん、そうだなあ…家族に会いたいです。家族に会いたいかな。ベッドに“ダイブしたい”ですね」

まだ帰れない故郷を、懐かしむ気持ちにもムチを打つ。「今の私にとって大切なのは予選を通過すること。まだ次は、アメリカでの2戦目ではある。いろんなところで、いろんな経験をして、これからの自分につなげていきたい」。技術もメンタルも、磨く機会はいくらでも残されている。

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