■9月19日/ラ・リーガ第2節 ビジャレアルーエイバル 2節連続となった日本人対決は、決定機の作り合いとなった。 【動画】久保建英の眼前で見せつけた乾貴士の極上トラップシュート 乾貴士が所属するエイバルに移籍してきた武藤嘉紀が今節から出場可能になったため、久保建英が所属するビジャレアルとの対戦は、日本人3人が揃う、史上初のラ・リーガ対決に。ラ・リーガの公式Twitterでも取り上げられるなど、注目の高い一戦となった。 開幕戦は途中出場となった久保は、この日もベンチスタート。一方、乾は開幕戦に続いて、左サイドで先発。チームに合流したばかりの武藤は、初めてのエイバル公式戦は控えからのスタートとなった。 序盤からビジャレアルが素早いパスからエイバルを押し込むような形で試合は展開。しかし、そんな中で乾が魅せた。21分、ビジャレアルのコーナーキックのボールをGKドミトロビッチが直接捕球すると、前線左サイドに残っていた乾を目掛けて素早くフィード。乾は縦に走りながら、このロングボールを右足裏でのスーパーなトラップでコントロールすると、速度はそのままにゴール目掛けてドリブル。ビジャレアルのDFペドロサが突破を阻止しようと体を寄せるも、それを振り切ってゴールキーパーと1対1の局面を独力で作りだしてシュート。股下を狙ったボールは惜しくも弾かれてしまったが、久保や武藤に、ラ・リーガの先輩としての貫禄を見せつけた。 この試合の乾は好調で、52分には左サイドから3人に囲まれながら中央にボールを持ち運び、相手ディフェンダー2人の間を縫うようしてゴール前正面で右足を振りぬいた。これは勢いよく枠に外れてしまうものの、直前のエイバルの失点からチームを切替えさせるようなプレーだった。
さらに、68分にはペナルティエリア左外から再び右足を振りぬき、89分にも同じ位置からシュート。89分のシュートは、相手ディフェンダーに当たって浮いてしまうが、それをFWエンリヒがヘディングシュートに結び付けており、チームにチャンスをもたらしたことになる。この日は、90分間出場しその間、存在感を出し続けた。 一方の久保は、84分からの出場だった。90分間の試合時間からすれば、わずか6分と短いプレー時間だったが、それでも決定機を作り出したところが、やはり久保が久保たるゆえん。 88分、右サイドのライン際でボールを持つと、相手選手に強く寄せられた難しい状況ながら、縦に突破。そして、エイバル陣内の深くまで侵入し、左足でグラウンダーのクロスを放つ。ゴール前には味方選手が3人いたが、誰も合わせることができず、ボールは流れていく。あわやアシストという場面で得点にはならなかったが、出場からわずか4分で、決定機を創出してみせた。 この試合のアディショナルタイムは5分あったが、久保はこの時間を有効に使った。92分にはペナルティエリア外の中央で左から受けたボールを、うまくタイミングをずらして右サイドに走ってくるFWジェラール・モレーノにラストパス。モレーノは切り返してからシュートを撃ったが、これは相手ゴールキーパーの攻守に阻まれる。 さらに終了間際の95分には、カウンターからバイタルエリアで2対2の局面を演出。左足でゴールを狙ったが、相手選手に引っかかって勢いを失い、ゴールキーパーにキャッチされた。
結局、試合は2-1でビジャレアルが勝利。武藤のラ・リーガ出場はお預けとなった。しかし、乾と久保がチャンスを相次いで作り、ゴールとアシストまであと少しのところまで迫ってみせた。 乾としてはラ・リーガ6シーズン目の貫禄を久保と武藤に見せつけ、久保としては記録上はわずか6分の出場であっても、決定機を相次いで作った試合だった。 久保が所属するビジャレアルは、次節、バルセロナと戦う。クーマン監督の“監督ライセンス問題”が新たに浮上するなどゴタゴタ続きの古巣だが、成長した証を見せて恩返しするはずだ。
サッカー批評編集部
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