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現代ビジネス読者の皆様、はじめまして。松竹芸能所属の鉄道タレント、古谷あつみです。私は以前、東海道新幹線の車内販売員や、JR西日本で駅員をしていました。鉄道に関するさまざまなものを、鉄道が大好きな私の体験談を交えながら紹介したいと思います。
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車内販売員のマニュアル
私が東海道新幹線で車内販売員をしていたのは、約10年前のこと。研修を終え、初めて新幹線に乗務した日のことを今でも覚えています。
乗務前の研修では、ワゴンの扱い方、商品知識、接客について学びます。その中で、指導してくださった先輩が「アイスはとても固いから、お客様にお渡しするとき『しばらく経ってからお召し上がりください』と一言添えてください。」と言うのです。
それに対して私は「いやいや大げさな……、そこまで固くないでしょ。しかも、新幹線の車内でアイスって、そんなに売れるのだろうか?」と、その時は思いました。
初めての乗務は、出張に出かけるビジネスマンが多く乗っている時間帯。一番の人気商品であるホットコーヒーが飛ぶように売れる時間でもあります。
そこで驚いたのが、コーヒーとともにアイスクリームを買うお客様の多さです。私のワゴンに積み込まれていたアイスクリームは、あっという間に完売したのです。
そして、もう一つ驚いたのはアイスクリームを購入したお客様が、なかなか食べ始めないこと。やはり、本当にものすごく固いのかもしれない……。そう思った私は、すぐにアイスクリームを購入し、食べてみることにしました。
「シンカンセンスゴイカタイアイス」
「しばらく経ってからお召し上がりください」と、お客様には案内しておきながら、いざ自分が食べるとなると待ちきれず、すぐに開封してしまいました。
見た目は普通のアイスクリームです。しかし、スプーンを入れようとして驚きました。なんと……スプーンが刺さらないのです。想像以上の固さに、思わず「えっ!」と声に出てしまうほどでした。
結局、食べごろまで10分ほど待つことに。新幹線に乗車する機会の多いビジネスマンたちは、このことを知っていたのです。
それにしても、濃厚でコクのあるアイスクリームは、いつでも人気でした。保冷バックを車内に持参して「カチカチのアイスちょうだい!」と、まとめ買いする人もいるほどでした。
あれから10年経った現在、SNSではあのアイスクリームの写真に「#シンカンセンスゴイカタイアイス」というハッシュタグを付け、車内でアイスを食べたことを報告するのが定番化しています。そう、誰もが認める「固いアイス」なのです。
“シンカンセンスゴイカタイアイス”、その正式名称は「スーパープレミアムアイスクリーム」。スジャータめいらくのグループ会社の一つ、名古屋製酪が製造しています。
その商品名の通り、リッチな味わいが特徴のプレミアムなアイスクリームですが、実はこの味に、固さの秘密が隠されているのです。
というのも、濃厚でしっとりとした食感にするため、アイスクリーム中の空気の含有量を一般的なアイスクリームよりも抑えられてます。そうすることで、密度が高まり、一般的なアイスクリームよりも溶けにくくなるといわれています。
つまり、あくまでも固くするためではなく、味のクオリティにこだわって開発した結果、固くなったというわけです。旨味がギュッと詰まったような濃厚さは、こうして実現されています。
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