「お菓子はレシピ通り作れば、必ずおいしく作れます」と話すのは、お菓子研究家・福田淳子さん。丁寧なレシピとその再現性の高さで人気の福田さんに、この連載では材料4つで作れる“本当においしいお菓子”を紹介していただきます。第18回は、「クリームサンドブッセ」。型を使わず、絞り袋と口金を使って作るふんわりスイーツです。
懐かしかわいい「クリームサンドブッセ」
だんだん寒くなってきましたね。みなさんはいかがお過ごしですか?
寒くなると、クリームたっぷりのお菓子がなんだかおいしく感じます。本日ご紹介するのは「クリームサンドブッセ」。文字通りふわふわのホイップクリームをはさんでいただきます。
サンドブッセというと、フランスではひとくちサイズのオードブルを指しますが、日本では丸いビスキュイ生地に、クリームやジャムをはさんだお菓子を指すことが多いです。
ビスキュイとは、卵黄と卵白を別々に泡立てるお菓子の生地のことで、ふわふわと軽い口当たりが特徴です。この生地にホイップクリームがよく合います。
生地は絞り出して焼くので、特別な型はいりません。軽やかな食感、甘さひかえめ、優しい後味、そしてベレー帽のようなまあるい形。なんだかちょっと懐かしい感じのする、みんなが親しみやすいお菓子です。
口金を使ってきれいに絞るコツは?
クリームサンドブッセのポイントは、しっかりとしたメレンゲを作ること。
卵白は少しでも黄身や油分が混じると、ゆるくしか泡立ちません。それさえ注意すれば、あとは思い切り泡立てればとりあえずはOKです。卵黄生地と粉を合わせたら、丸く絞り出します。このお菓子は型がいらず気楽ですが、絞った形がそのままできあがりの形になります。
きれいに絞るコツは2つ。1つ目は、紙に直径6cmの丸を書き、それをオーブンシートの下に入れてガイドラインにすること。目安があると同じ大きさに絞れます。2つ目は、絞るときは口金は動かさずに円の真ん中から絞り出すこと。絞りに関しては、やはり慣れが必要。何度かやるとコツがつかめます。
焼く前に粉砂糖をたっぷりふりかけましょう。これは見た目的な理由もありますが、粉砂糖がかかったところは、食感が変わり、そのカリカリ感がおいしいのです。なので、必ず粉砂糖をふってから焼いてください。
クリームは泡立ててたっぷりはさみます。はさみたてもおいしいですし、少し時間が経ってしっとりするのもおいしいです。これはいろいろ食べ比べて、お好みをのタイミングを見つけてください。
アレンジはかぼちゃで作ったクリームをはさみました。電子レンジでできるので、手軽で簡単。こっくりした甘さで、オレンジ色のぽってりしたクリームがまた違った味わいになります。こちらもぜひ試してみてくださいね。
【基本のレシピ】
クリームサンドブッセ
材料(直径7cmのブッセ6個分)
<ビスキュイ生地>
薄力粉…50g
【A】
卵黄…Mサイズ2個分
粉砂糖…25g
【B】
卵白…Mサイズ2個分
粉砂糖…30g
<クリーム>
【C】
生クリーム…120ml
粉砂糖…大さじ1
粉砂糖…適量
下準備
・薄力粉はふるっておく。
・卵は冷蔵室で冷やし、使う直前に卵黄と卵白に分ける。
・天板にオーブンシートを敷く。
・オーブンを170°Cに予熱する。
作り方
1.ボウルに【A】を入れ、泡立て器で白っぽくなるまですり混ぜる。
2.別のボウルに【B】の卵白を入れ、ハンドミキサーで泡立てる。少し角が立つくらいになったら、【B】の粉砂糖を2回に分けて加え、そのつど泡立てて固いメレンゲにする。
3.メレンゲの1/3量を1に加え、泡立て器でよく混ぜる。残りのメレンゲを2回に分けて加え、ゴムべらでよく混ぜる。薄力粉をふるい入れ、さっくりと切るように混ぜる。
4.丸口金をつけた絞り袋に入れ、天板に直径6cmの円形を12枚分絞り出す。粉砂糖(分量外)を全体にふる。
*コンパスなどで直径6cmの丸を書いた紙をオーブンシートの下に入れ、ガイドラインにすると絞りやすいです。絞ったら紙は外しておくこと。絞るときは口金は動かさず、円の真ん中から絞り出しましょう。
5.オーブンで15〜17分焼く。焼き上がったら冷ます。
6.ボウルに【C】を入れ、底を氷水に当てながらハンドミキサーで八分立てに泡立てる。
7.絞り袋に6を入れ、5に絞り出してもう1枚のビスキュイで挟む。残りも同様に作り、粉砂糖をふる。
+αのアレンジレシピ
かぼちゃクリームサンド
かぼちゃクリームのこっくりとした野菜の甘みがポイント。
皮をむいたかぼちゃ160gを適当な大きさに切り、耐熱ボウルに入れる。電子レンジ(600W)で3分ほど加熱し、熱いうちにつぶす。砂糖、生クリーム大さじ1〜2を加えて混ぜる。ホイップクリームと一緒に挟む。
これがあると便利!お役立ちグッズ
丸口金+絞り袋
お菓子作りによく登場する丸口金は、クリームを絞るのはもちろん、生地を絞るときにも使えるので、1つ持っていると便利です。口径1cmのものがいろんな用途に使えます。絞り袋は使い捨てのものが衛生的でおすすめ。
(撮影:三村健二 スタイリング:岡本ゆかこ)
この連載が1冊の本になります
福田淳子さんの本連載、「材料4つで作る本当においしいお菓子」が1冊の本になり、12月17日(木)に発売されることになりました!
材料4つで本当においしいお菓子(学研プラス)
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ホットケーキミックスを使わなくても、小麦粉、卵、砂糖、生クリーム、バターなど、手に入りやすいシンプルな材料だけで、本当においしいお菓子が作れますよ。
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福田淳子(ふくだ・じゅんこ)
お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順で美味しく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は30冊以上。
【Instagram】@junjunfukuda
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November 27, 2020 at 12:37PM
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