旅に行ってカメラで写真を撮ることも、自分の「イチ押し」ではあるのですが、やっぱり、紙でできた本を読むことが一番ですね。個人的にも、紙媒体のほうが人間の記憶や心に残るものを吸収できるのではないかと感じています。 自宅の書棚にある本は、時事問題に関するものが主です。特に韓国や朝鮮半島に関係するものが多いですね。新聞社に勤めていたときのことなのですが、私は１９８８年にソウル五輪が開かれた際、韓国に行っているんです。 現地の日本人や日本語が読める韓国人たちに、特別版の新聞を販売するのが仕事で、２カ月間ほど滞在していました。その間に、日本の人と韓国の人の考え方の違いというものを実感したということもあったのですが、そこで時事問題に興味を持ったんですね。 人間の興味というものは本当にさまざまなのですが、これは本にもいえます。例えば、お医者さんが読む医学書も主婦の方が読む料理本も同じ実用書ですが、どちらが崇高であるとか立派であるとか、価値を比較することはできない。人がいろいろなことに興味を持ったときに、必要になるものこそが本だと思います。 【メモ】昭和１９年、横浜市生まれ。４２年、慶応大経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。６２年、有隣堂の非常勤取締役に就任。平成６年に朝日新聞社を退社し、有隣堂の常勤取締役に就任する。その後、常務取締役、専務取締役を経て、１１年に社長に就任し、３０年から現職。「こつこつ努力しながら、世の中の変化にしっかりとついていくことを、大切にしたいと思います」
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August 31, 2020 at 06:07AM
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【私のイチ押し】有隣堂・松信裕会長兼社長 読書 心に残るのは紙の本から （産経新聞） - Yahoo!ニュース
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