◇米国女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日(11日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇6577yd(パー70)
自身メジャー4回目、この大会では2年前にプレーオフ惜敗で2位となって以来のトップ10となる3位に入った畑岡奈紗。今季から同じ米ツアーの舞台に飛び込み、親交が深い河本結の言葉は熱かった。
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「なっさー(畑岡)は、本当にレベルが違う。日本を代表する超一流プレーヤーだと思う。カッコいいですし、尊敬していますし、もっともっと、たくさんの人になっさーのすごさを、伝えたい。どれだけすごいか、こっちに来ないとわからないので。私もいつか、なっさーと優勝争いができるように頑張りたい」
6打差を追った畑岡の最終日は、ド派手なプレーで幕を開けた。1番で残り188ydのセカンドショットを5Iで放り込むスーパーイーグル。3番も獲った後、悔しがったのは6番。グリーン右手前のシビアなピンに対して狭いエリアを攻め、右2mにつけた。「ちょっと難しいラインだった。傾斜が強かったので、カップ1個半くらい外さないと。あそこが決まっていれば、流れが違ったかな」。きついフックラインのバーディパットは、わずかにカップの左を抜けた。
そこから3つ伸ばし、ノーボギーの「64」。ベストスコアこそトップから圧巻の「63」をマークしてメジャー初優勝を飾ったキム・セヨン(韓国)に譲ったが、「自分がいまできるすべてをやり切ったんじゃないかな」と晴れやかだった。
今季はメジャー前週をオープンウィークにして臨むつもりだったが、コロナ禍で試合数が激減。プランの変更を余儀なくされても、直前の試合からメジャーに向けて徐々にフィーリングを高めていくアプローチで大舞台での結果につなげた。「コーチをつけずにやっている理由の一つが、自分の感覚を一番に大事にしたいというところ。体の調子と向き合って、どういうスイングができるか、トレーニングの調整もうまくできるようになってきている」。21歳にして、その戦い方は成熟しつつある。
悲願のメジャータイトルに近づいた感覚を「少しは感じています」としつつ、「あまり焦らずに一歩一歩進んでいければ」と冷静に言った。いったん日本に帰国し、12月のメジャー最終戦「全米女子オープン」(テキサス州チャンピオンGC)の3週前となる、「ペリカン女子選手権」(フロリダ州ペリカンGC)から再渡米を予定している。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/亀山泰宏)
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