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渋野日向子、ボール消えたけど…光見えた! 畑岡奈紗と原英莉花と黄金世代対決/国内女子 - サンケイスポーツ

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4番でセカンドショットがバンカーへ…。砂に埋もれたボールを探す渋野(右)(左は畑岡、中央奥は原)=撮影・戸加里真司

4番でセカンドショットがバンカーへ…。砂に埋もれたボールを探す渋野(右)(左は畑岡、中央奥は原)=撮影・戸加里真司【拡大】

 TOTOジャパンクラシック第1日(6日、茨城・太平洋C美野里C=6554ヤード、パー72)国内復帰2戦目の渋野日向子(21)=サントリー=が、今季国内ツアー3試合目で初のアンダーパーとなる1アンダー71で回り、38位で初日を終えた。アンプレアブルを宣言した4番(パー4)では不運なダブルボギーもあったが、最終18番(パー4)は5メートルを沈めて気合のパーセーブ。英米遠征から帰国後も調子の上がらない悩める渋野にとっては、国内5ラウンド目でのアンダーが何よりの良薬となる。

 こつ然とボールが視界から消えた。4番(パー4)のピンまで175ヤードの2打目。グリーン右手前のバンカー方向に飛んだはずの渋野のボールがどこにもない。キャディー、同組の“黄金世代”畑岡奈紗、原英莉花、さらには競技委員も加わって捜索開始。発見場所は絶望的なところだった。

 「ボールが見当たらなかったので、多分埋まっていると思った。競技委員さんがレーキで探してくれて見つかりました」

 ボールはバンカーのあごの上に突き刺さるように埋まっていた。さらに上部の芝生がひさし状にせり出し、レーキ(整地に使用する道具)で探す際に少し転がったボールを無罰で元の位置に戻しても一発で脱出させることは不可能だった。アンプレアブルを宣言。1罰打でバンカー内の後方線上にドロップした。

 4打目となるバンカーショットはグリーンをオーバーした。ピンまで15メートルのカラーからパター2回でカップインさせてのダブルボギー。「バンカー内のドロップは靴跡とかではないところにドロップできた。ホームランは自分のせいです」。不運に苦手なバンカーショットのミスも重なってのつまずきだった。

 だが、この日はずるずると後退しなかった。1オーバーで折り返した後半はボギーなしの2バーディー。11番(パー4)は残り124ヤードの2打目をベタピンのバーディー。12番(パー5)は5メートルを沈め、1打目を左に曲げた18番は5メートルのパーパットをねじ込んだ。

 「久しぶりにアンダーが出せた。やっとだなという感じ。最後のパットはしびれました」

 今季2試合とも予選落ちの国内では5ラウンド目で初のアンダーパーとなる71。前日は「結果よりも内容重視」と話し、この日も「要所要所でミスが多かった。悔しさの方がスコアより勝る」とぼやいた。だが、「今は元気だけど、病んでしまう」という悩める渋野にアンダーは最高のビタミン剤。「先週がマイナス100点だとしたら、きょうは0点です」と、しぶこ節とスマイルも復活した。

 不本意な結果に終わった2カ月間の米英遠征。失いかけている自信を取り戻すための懸命な“リハビリ”が続く。(臼杵孝志)

 ◆畑岡奈紗が“好アシスト”

 トラブルとなった4番で渋野に同組の畑岡が“好アシスト”した。アンプレアブルでのドロップを見越し、靴跡などでバンカーの砂が荒れることを懸念。「奈紗ちゃんに『あまりバンカーに入らない方がいいよ』と言われました」。畑岡は渋野と初めて同組となった昨年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子」初日にバンカーのアゴから打つ状況となったが、一発で出ないことも想定。バンカー上のグリーン側から足場などをチェックしていた。ちなみに周知の規則の確認、助言などの行為は違反とならない。

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